ファッション業界とeコマースの世界との結びつきは、ますます強くなっています。この結びつきによって、新たな技術的課題とニーズがもたらされます。パッケージングとロジスティクス がファッション業界にどのような答えを与えてくれるのか見てみましょう。
———— ゼロからヒーローへ:オンライン販売の急拡大
わずか10年前には、靴や服をオンラインで注文するなど、想像していなかったかもしれません。しかし今では、ファッション はeコマース市場でも最も重要な分野のひとつになっており、その推定価値は2021年には7,520億ドル(約86兆4800億円)を超える2桁成長が見込まれています。そして2025年には、1兆1000億ドル(約126兆5000億円)規模になると予想されています。
では、オンラインで販売された衣料品を発送する小売業者やブランドオーナーにとっての課題とは何でしょうか?
———— ブランド伝達手段としてのパッケージ
衣料品メーカーにとって、商品に触れてもらう体験こそが、ブランドの価値を伝える販売戦略の重要な要素になります。実店舗の場合は、店舗内の雰囲気やインテリア、店員の親しみやすさなどを意味しますが、オンラインストアの場合には2つの意味があり、パッケージのコミュニケーション能力と機能性を意味します。
———— キーワード:選ぶ
パッケージを使ったコミュニケーションとは、オーダーメイド・パッケージングのことを指します。オーダーメイドとは、適切な素材を選ぶことやパッケージの品質を確保することはもちろん、内面・外面の印刷、開封のしやすさ、返品時の扱いやすさなどを意味します。これらはすべて、自動包装機 で管理することができます。自動包装機には、速さだけではなく、小売業者のニーズに合わせたパッケージを作成する能力も求められます。
———— 返品:敵か味方か
オンラインで購入したり、贈られたりした衣料品が家に届くと、サイズが合わなかったり、色が気に入らなかったり、思っていた着心地と違っていたりすることはよくあります。「返品したい」と思った瞬間、お客様がどのような気持ちでいられるのか、想像したことはありますか? すべてがとても簡単で、ストレスフリー、パッケージ内に分かりやすい指示が同封されていて、パッケージを再利用でき、すぐにも返送可能!それとも、この瞬間がお客様にとって悪夢になるのか…選択は皆様次第です。
———— グリーンエコの推進
ファッション業界のeコマースと強く結びついているトレンドに「サステナビリティ」があります。現在、すべてのブランドが環境面に細かな注意を払い、さまざまな方法で自社の活動が環境に与える負担を軽減しようとしています。その一環として、商品の発送にサステナブルな素材を使用できることが求められています。それは、主にオーガニック由来の単一素材で、持続可能な基準に基づいて生産され、簡単にリサイクルできるものです。